最終更新日:2024.2.16
仕事中や運転中、勉強中などに眠気を感じた際、目を覚ますためにコーヒーを飲む人も多いのではないでしょうか?
覚醒作用がある成分・カフェインが多く含まれているコーヒーは、眠気覚ましドリンクの代表格。コンビニでも手軽に購入できるだけでなく、味やサイズもバラエティー豊かなところが魅力です。
しかし、眠気を覚ます効果がある飲み物はコーヒーだけではありません。
今回は睡眠アドバイザーの立場から、コーヒーはもちろん、それ以外の目覚まし効果がある飲み物をカフェイン配合・カフェインレスに分けてご紹介します。
即効で目覚まし効果が欲しい時や集中力をアップしたい時におすすめの飲み物を厳選しましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
睡眠栄養指導士
小田 健史
健康食品業界で数々の商品開発や販促に12年以上携わる。
睡眠不足に悩まされ続けた自身の不眠体験から、一念発起して「睡眠栄養指導士」の資格を取得し、自らの知識と経験を基に機能性表示食品に登録された睡眠向上サプリ「睡眠体験」を開発。
現在、睡眠栄養指導士として多くの悩める方々へ睡眠の改善に関する情報を発信中!
<資格>
・一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
睡眠栄養指導士® 中級
パーソナル睡眠アドバイザー®
・特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
健康管理士 一般指導員
目次
眠気に効く飲み物と言えば、やっぱりコーヒーですね。
なぜ、コーヒーを飲むと目が覚めるのでしょうか?それは、コーヒーに含まれるカフェインに覚醒作用があるからです。
カフェインはコーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれる成分で、適量を摂取すると脳が興奮状態となり、眠気を覚まします。
また、集中力を高めたり、疲労感を緩和したりする作用も。さらには利尿作用によって体内の老廃物を排出する効果もあり、むくみ予防や改善効果も期待できます。
それでは、カフェインが含まれている主な飲み物と含有量をみてみましょう。
飲み物 | 容積(ml) | カフェイン量(mg) |
---|---|---|
コーヒー | 100 | 60 |
インスタントコーヒー(顆粒) | 100 | 57 |
玉露 | 100 | 160 |
紅茶 | 100 | 30 |
煎茶 | 100 | 20 |
ウーロン茶 | 100 | 20 |
エナジードリンクまたは眠気覚まし用飲料(清涼飲料水) | 100 | 32~300 |
※食品安全委員会「ファクトシート」を基に作成
玉露に含まれるカフェインの量が、他の飲み物に比べて突出して多いことが分かります。
カフェインは若い芽に多く含まれているため、若い芽のみを摘み取って作られている玉露はカフェイン含有量も多くなるのです。
玉露にはビタミンCやアミノ酸も豊富に含まれているので、適量を摂取すれば健康や美容にも良い効果を期待できるでしょう。
脳を覚醒させて眠気を覚ましてくれるカフェインですが、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼします。
カフェインの過剰摂取によって引き起こされる健康被害として挙げられるのが、めまいや血圧の上昇、吐き気、下痢、不安感、不眠です。
世界各国でカフェインを安全に摂取するための情報が提供され、WHO(世界保健機関)は妊婦のカフェイン摂取に関する勧告、ドイツ連邦リスク評価研究所はカフェイン含有飲料による健康リスクに関しての動画を公表しています。
それほど、カフェインの過剰摂取は危険なのです。
カフェインによる覚醒効果をアピールしているエナジードリンクの中には、コーヒーや紅茶、玉露よりも多量のカフェインを含んでいる商品があります。
眠気覚ましのためとはいえ、1日に何本もエナジードリンクを飲んだり、コーヒーや紅茶をがぶ飲みしたりするのは控えましょう。
カフェインに敏感な体質の人や妊娠中の人には、カフェインレスの眠気覚ましドリンクがおすすめです。
カフェイン無配合で目覚まし効果が期待できる飲み物を3つご紹介します。
炭酸水のシュワシュワとした刺激は、目覚まし効果抜群です。特に強炭酸水なら、即効で眠気を覚ましてくれます。
また、炭酸ガスが血管に入ると血中の二酸化炭素が増加し、身体が酸素を取り込もうとして血流が良くなります。
眠気には血行不良も関係しているので、血流が良くなると眠気も解消されるでしょう。
レモンの酸味で目が覚めるだけでなく、レモンに含まれるクエン酸には疲労回復効果もあります。レモンの爽やかな香りで気分もリフレッシュ!
眠気を感じる時は、身体の中心部の体温が低下しています。
生姜には身体を温める作用があるため、生姜湯を飲むことで体の芯まで温まり、眠気解消につながります。
カフェインは摂取してから30分~2時間程度で血中濃度が最大になり、2~8時間かけて覚醒効果が低下していきます。
午後の眠気を抑えたい場合は、ランチの後にコーヒーや紅茶、エナジードリンクなどカフェインを含むドリンクを摂取するようにしましょう。そうすれば、カフェインによる覚醒効果で居眠りせずに午後を乗り切れるはずです。
ここで注意したいのが、夕方以降にカフェインを多く含有する飲み物を摂取すると、夜に寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下したりする可能性があるということ。
睡眠の質が低下すると、日中に強い眠気を感じて仕事や勉強に集中できなくなります。
良い睡眠を得るためにも、就寝時間の4時間前頃からはカフェインが入ったドリンクを飲まないようにしましょう。
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今回は、眠気覚ましの効果がある飲み物をご紹介しました。
目覚ましドリンクと言えば、カフェインが入ったコーヒーやエナジードリンクを選びがちですが、カフェイン以外でも目を覚ます飲み物はあります。
体質や体調、時間帯などに合わせて飲み分けるのも良いでしょう。
もしもあなたが日中の眠気を毎日のように感じている場合は、夜にしっかり眠れていない可能性があります。
睡眠の質を改善する生活習慣を取り入れ、日中の眠気を防ぎましょう。
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