最終更新日:2025.11.28
仕事中、勉強中、運転中…。「どうしても眠い」という瞬間は、誰にでもあります。
眠気を一時的にやわらげる方法はいろいろありますが、その中でも手軽で効果が出やすいのが“食べ物”による眠気覚ましです。
本記事では、睡眠アドバイザーとしての知識を織り交ぜながら、コンビニで手軽に購入できる食べ物やお菓子を中心に、眠気覚ましに効果的な食品をご紹介します。
さらに、「日中に眠くならない体質づくり」についても分かりやすく解説していきます。
眠気のせいで仕事や勉強のパフォーマンスが低下しがちな方は、参考にしてくださいね。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
睡眠栄養指導士
小田 健史
健康食品業界で数々の商品開発や販促に12年以上携わる。
睡眠不足に悩まされ続けた自身の不眠体験から、一念発起して「睡眠栄養指導士」の資格を取得し、自らの知識と経験を基に機能性表示食品に登録された睡眠向上サプリ「睡眠体験」を開発。
現在、睡眠栄養指導士として多くの悩める方々へ睡眠の改善に関する情報を発信中!
<資格>
・一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
睡眠栄養指導士® 中級
パーソナル睡眠アドバイザー®
・特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
健康管理士 一般指導員
目次
外出先や職場など、絶対に寝てはいけない場面で「とにかく今すぐ眠気を覚ましたい」という時、頼りになるのがコンビニです。
コンビニには、即効で目が覚める効果が期待できる、眠気覚ましにぴったりな食べ物やお菓子が揃っています。
強めのミントタブレットやガムは、清涼感の強い香りと噛む刺激で、脳をスッとシャキッとさせます。
一口噛むだけで気分が切り替わり、集中力が戻ってくることが多いため、会議前や運転中の急な眠気覚まし対策におすすめのお菓子です。
お菓子を食べることに抵抗がある人は、フルーツで眠気対策を。
酸味のあるカットフルーツは、口に入れた瞬間に交感神経が刺激され、自然と目が覚めやすくなります。
ビタミンCや食物繊維も同時に摂れるため、栄養補給しながら眠気覚まし効果が得られるのも嬉しいポイントです。
ハードグミはしっかり噛むことで目が覚めやすいだけでなく、繰り返して咀嚼することで“幸せホルモン”のセロトニン分泌が促進されます。
セロトニンは、良質な睡眠に欠かせないホルモン「メラトニン」の原料です。
また、ハードグミを選ぶ際は、レモンや梅干し風味の酸っぱい製品にすると、酸味による刺激でさらに眠気覚まし効果が高まります。
アーモンドやカシューナッツなど歯ごたえがあるナッツ類は、噛むことで脳が活性化するため、眠気覚まし効果が得やすい食べ物です。
また、血糖値の急上昇を抑える効果もあるため、食後に眠くなりにくい食べ物としても適しています。
高カカオチョコレートにはテオブロミンという成分が含まれ、眠気覚まし効果が期待できます。
適度な苦みと濃厚な味わいで少量でも満足感が得られ、甘いものが欲しい時の選択肢としてもぴったりです。
おしゃぶり昆布は噛む動作を続けることで眠気覚まし効果が持続します。
カルシウムやカリウム、食物繊維も含まれており、健康面でも優れています。
梅肉付きのタイプなら、ほどよい酸味でさらに目が覚めやすくなります。
ラムネ菓子の主成分であるブドウ糖は、脳にエネルギーを送り、眠気を覚ます効果があります。
ただし、ラムネ菓子の中には砂糖が主体の製品があるため、眠気覚ましのために購入する際は原材料がブドウ糖であるかを確認しましょう。
噛みごたえのあるプロテインバーは、高タンパク質で血糖値も安定しやすく、食べた後に眠くなりにくい特長があります。
運動後の栄養補給だけでなく、仕事や勉強中の眠気覚ましとしても役立ちます。
ここまで、コンビニでも買える即効型の眠気覚ましアイテムを紹介しました。
次は、日中に眠気が起こる理由と、眠気覚まし対策を安定させるヒントをお伝えします。
ここまで、目が覚める食べ物や眠気覚ましに効果的なお菓子を紹介してきました。
しかし、「食べてもまた眠くなる」「どれだけ眠気対策をしても午後になると必ず眠くなる」という人は、単に睡眠不足だけが原因ではない可能性があります。
まず、食後に強い眠気が起こる理由のひとつが、血糖値の急上昇と急降下です。
白米やパンなどの糖質が多い食事を摂ると血糖値が急上がり、その反動で急低下するタイミングに強烈な眠気が訪れます。
夜遅くまでスマホを見ていたり、就寝時間がバラバラだったりすると、朝の覚醒ホルモンの分泌が遅れ、日中の眠気が強くなります。
深い睡眠(ノンレム睡眠)が不足していると、翌日ずっとぼんやりした状態で、少しの刺激では覚醒しにくくなります。
GABAやトリプトファン、グリシンといった “睡眠に必要な栄養”の不足 も、日中に眠気が起こる大きな要因です。
これらの栄養は現代の食生活では不足しがちで、日々コンスタントに摂ることが難しいとされています。
日中に強い眠気が起こる原因がわかったところで、眠くならない体づくりに有効な食べ物を見ていきましょう。
眠気対策の根本は、実は「日中に眠くならない体の状態をつくること」です。
“目が覚める食べ物”だけに頼っていると、結局はまた数時間後に眠気が戻ってきてしまいます。
日中の眠気を根本から予防するために摂りたい、食べ物(栄養素)を紹介します。
肉・魚・卵・大豆などに含まれるたんぱく質は、神経伝達物質の材料になり、朝から頭がスッキリ働きやすい体をつくります。
血糖値の急上昇も抑えてくれるため、食後に眠くなりにくい食べ物としても効果を発揮します。
慢性的な眠気がある人には、鉄不足が隠れているケースも少なくありません。
鉄は全身に酸素を運ぶ役割を担っており、不足すると「ぼーっとする」「体がだるい」などの症状が出やすくなります。
レバー、赤身肉、あさりなどを意識的に取り入れることで、体調が安定しやすくなります。
豚肉・玄米・卵にはビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群はエネルギー産生を助け、日中の集中力を底上げしてくれます。
ヨーグルトや納豆などの発酵食品は腸内環境を整え、間接的に睡眠の質を高める効果も期待できます。
ほかにも、睡眠ホルモンの材料となる「トリプトファン」と、リラックスを促す「GABA」、深部体温を下げて入眠しやすくする「グリシン」などのアミノ酸は、良質な睡眠を得るため積極的に摂取したい成分です。
しかし、1日の食事で摂れる量には限りがあるため、毎日安定して取り入れるにはサプリメントなどの工夫が必要になります。
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目が覚める食べ物や眠気を覚ますお菓子は、今日の作業を乗り切るためにはとても役立ちます。
特にコンビニでも買える眠気覚ましの食べ物は、ちょっと立ち寄った際に購入できて便利です。
しかし、慢性的な日中の眠気が続く場合には、睡眠の質を高めるという根本的なケアが欠かせません。
とはいえ、睡眠ホルモン・リラックス系アミノ酸・深部体温の調整に必要な栄養素を、通常の食事から十分に摂取するのは難しいでしょう。
そこで近年注目されているのが、睡眠の質を高める栄養をバランスよく補える睡眠サポートサプリです。
GABAやラフマなど、深く眠るために有効な成分が配合された睡眠サポートサプリの摂取で、「翌日の目覚めが変わった」「熟睡できた」という口コミも多くあります。
「日中の眠気がつらい」「根本から改善したい」という人は、生活習慣や食事内容の見直しとともに、こうした栄養サポートを取り入れることも効果的です。
夜にしっかり眠れた翌日は、驚くほど集中力が持続し、眠気に振り回されない快適さを実感できるでしょう。
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【参考資料】