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生理前に眠いのはなぜ?女性特有の眠気は女性ホルモンが原因?

最終更新日:2023.10.18

生理前に眠いのはなぜ?女性特有の眠気は女性ホルモンが原因?

生理前になると昼間に強い眠気を感じたり、休日に寝すぎたりする女性も多いのではないでしょうか?女性特有の睡眠に関する悩みには、女性ホルモンが大きく影響しています。月経前の眠気や過眠も、女性ホルモンの分泌量の変動に関係しているのです。

そこで今回は、睡眠アドバイザーとしての知識を織り交ぜながら、女性ホルモンの作用や生理前に眠くなる理由などについて解説したいと思います。

パーソナル睡眠アドバイザー 健康管理士一般指導員 横尾 奈都

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

睡眠栄養指導士

横尾 奈都

眠りのお悩みは人それぞれです。仕事や趣味を充実させるために、もっと睡眠のパフォーマンスを上げたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
睡眠には多くの要因が絡んでいますので、このやり方が万人にとって正解だ!というものはありません。さまざまな情報からあなたに合うもの、可能性があることを見つけていただくお手伝いができれば幸いです。

<資格>
一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
 睡眠栄養指導士® 中級
 パーソナル睡眠アドバイザー®
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
 健康管理士 一般指導員

そもそも女性ホルモンとはどんなもの?役割や作用は?

女性ホルモンは卵巣から分泌され、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

そもそも女性ホルモンとはどんなもの?役割や作用は?

女性の身体は、エストロゲンが増加して排卵し、排卵が終わるとプロゲステロンが増えるというサイクルでホルモンが分泌されています。しかし、ストレスや悩みがあるときや、過剰なダイエットによる体重低下など、様々な理由によってサイクルが乱れることも珍しくありません。

ホルモンの種類 分泌量が増加する時期 作用・特徴
エストロゲン(卵胞ホルモン) 月経から排卵の間 骨や筋肉の代謝を高めたり、肌のツヤや潤いを向上させたり、気分を安定させる。
妊娠・出産するための身体を準備する役割をもつ。
20代で分泌量のピークを迎え、40歳を過ぎた頃から分泌量は低下していく。
プロゲステロン(黄体ホルモン) 排卵後から月経前 身体に水分がたまりやすくなる。食欲が増進し、体重が増加しやすくなる。基礎体温が高くなる。
PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)が起こるのもこの時期が多い。

生理の前に眠いのは女性ホルモンが原因だった!

20歳~45歳の女性303人を対象に行った調査によると、月経前不快気分障害(PMDD)があると答えた人のグループで、月経前に出現頻度が多い症状として「過眠」を訴えた人は88.9%にのぼりました。また、PMS(月経前症候群)がない人もしくは軽症の人のグループでも、40.1%が生理前に過眠があると回答しています(※)。

生理の前に眠いのは女性ホルモンが原因だった!

ではここで、睡眠のメカニズムについて解説しましょう。

眠りにつくときの身体の変化として、手足の末端からは熱が発散され、身体の中心部分の体温(深部体温)はだんだん低下していきます。この深部体温が低くなる過程で眠気を感じますが、深部体温が下がらない場合はなかなか寝つけません。

しかし、生理前は基礎体温を高くする作用があるホルモン「プロゲステロン」の分泌量が増加。そのため、就寝時間になっても深部体温が下がらず、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなって中途覚醒が増えたりします。

寝つきの悪さや中途覚醒の影響で睡眠の質が低下すると、日中に強い眠気を感じることが増加。集中力低下や居眠り、頭痛、吐き気など、睡眠不足による症状が表れやすくなります。

プロゲステロンと睡眠の質の関係

このように、プロゲステロンの分泌量が増える時期(黄体期)に限定して表れる強い眠気と過眠は「月経前過眠症」と呼ばれ、女性の生活の質を低下させる要因となるのです。

さらに、プロゲステロンが多い生理前はイライラしやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりします。そこに睡眠不足や眠りの質の低下による眠気や過眠が加わることで、さらに心身の調子を崩してしまう人が多くなるのです。

※:秋元世志枝, 宮岡佳子, and 加茂登志子. "月経前症候群, 月経前不快気分障害の女性の臨床的特徴とストレス・コーピングについて." 跡見学園女子大学文学部紀要 43 (2009): 45-60.

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女性特有の睡眠の悩みは眠りの質を上げて対策しよう

今回は、生理前の眠気についてお伝えしました。女性ホルモンの影響によって寝つけなかったり、眠りが浅くなったりして睡眠の質が低下している場合は、安眠効果がある生活習慣を実践してみるのもおすすめです。

女性特有の睡眠の悩みは眠りの質を上げて対策しよう

目覚めてすぐに太陽の光を浴びる、毎日同じ時間に起床・就寝してできるだけ同じ時間に食事を摂るなど、体内リズムを整えることを意識して生活すると良いでしょう。日中の適度な運動も、安眠効果が期待できます。昼間の眠気が強くて仕事や勉強に集中できない場合は、午後の早い時間に30分以内の昼寝をすると、午後の眠気対策に効果的です。

また、カフェインやアルコールの摂取を控えて、代わりにストレス緩和やリラックス効果をもたらす成分「GABA(ギャバ)」が含まれる食べ物を摂るのもおすすめです。生理前はイライラしたり気分が落ち込んだりと、情緒不安定になりがち。食べ物やサプリメントからGABAを効率良く摂取して、眠りの質を高めましょう。

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