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運転中に一瞬意識が飛ぶ原因とは?記憶がない・眠気が抜けない人は要注意!

最終更新日:2025.05.27

運転中に一瞬意識が飛ぶ原因とは?記憶がない・眠気が抜けない人は要注意!

「運転中に一瞬意識が飛んだ」「気づいたら通り過ぎていた」「記憶がない」。

そんな経験、ありませんか?

それは“疲れ”ではなく、知らぬ間に脳が眠っている「マイクロスリープ」の可能性があります。

この現象は重大事故を引き起こすリスクがあるにもかかわらず、自覚が難しく、多くの人が放置してしまいがちです。

本記事では、「一瞬意識が飛ぶ」本当の原因と、見過ごしてはいけないサインを徹底解説。

そのうえで、すぐにできるチェック法や対策、そして“眠気に振り回されない生活”を手に入れる方法まで詳しく紹介します。

パーソナル睡眠アドバイザー 健康管理士一般指導員 小田健史

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

睡眠栄養指導士

小田 健史

健康食品業界で数々の商品開発や販促に12年以上携わる。
睡眠不足に悩まされ続けた自身の不眠体験から、一念発起して「睡眠栄養指導士」の資格を取得し、自らの知識と経験を基に機能性表示食品に登録された睡眠向上サプリ「睡眠体験」を開発。
現在、睡眠栄養指導士として多くの悩める方々へ睡眠の改善に関する情報を発信中!

<資格>
一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
 睡眠栄養指導士® 中級
 パーソナル睡眠アドバイザー®
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
 健康管理士 一般指導員

なぜ「一瞬意識が飛ぶ」ことが起こるのか?

「ほんの一瞬、意識が飛んだ気がする…」。

そんな経験がある方は要注意。それは、マイクロスリープという現象かもしれません。

マイクロスリープとは?瞬間的な眠りの正体

マイクロスリープとは、数秒間だけ脳が眠ってしまう現象のこと。

目を開けたまま、本人の自覚がないまま意識が途切れるため、非常に危険です。

特に運転中や仕事中に起これば、重大な事故やミスに直結する恐れがあります。

なぜ「一瞬意識が飛ぶ」ことが起こるのか?

「眠気だけで済まない」脳の機能停止に注意

マイクロスリープが恐ろしいのは、脳の一部がシャットダウンすることで、周囲の情報をまったく処理できなくなる点にあります。

つまり、目は開いていても、信号も歩行者も一切認識できない「見た目だけ起きている状態」になるのです。

この状態は、たった数秒でも大事故を引き起こす可能性があります。

特に慢性的な睡眠不足を抱えている方は、本人が自覚しないうちにこの状態に陥る危険があります。

「運転中に意識が飛ぶ」危険な兆候とは

「ちょっとだけ意識が遠のいた」「ハッと気づいたら前の車に接近していた」。

それ、見逃せない危険サインかもしれません。

運転中に一瞬でも意識が途切れるような感覚がある方は、マイクロスリープの兆候を見逃している可能性があります。

では、どんな兆候が「脳が限界に近い」という警告なのでしょうか?

ここでは、運転中に現れやすい“危険なサイン”をチェックリスト形式で紹介します。

あなた自身や、大切な人を守るためにも、ぜひ確認してみてください。

こんな症状があるなら要注意

これらの症状は、「眠気がある」というレベルを超えており、すでに脳が限界を迎えているサインです。

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「運転中に意識が飛ぶ」危険な兆候とは

居眠り運転の直前、何が起こっているのか?

実際の居眠り運転事故の多くは、直前にマイクロスリープが起こっていたと考えられています。

「気づいたらぶつかっていた」「記憶がまったくない」と証言する事故の多くは、脳が無意識のうちに眠りに入っていたことを示しています。

つまり、事故の原因は単なる“眠気”ではなく、数秒の“脳の機能停止”。

そしてそれは、日々の睡眠不足によってじわじわと引き起こされるのです。

仕事中や会議中でも…マイクロスリープの実例

マイクロスリープは、運転中だけでなく仕事中にも発生します。

例えば、会議の内容を覚えていない、書類に間違った数字を書き込んでいたなど、普段ならありえないミスが増える場合は要注意です。

「ちゃんと起きていたつもりなのに覚えていない」。

それは一時的に脳が休息状態に入り、情報を処理できなかったためかもしれません。

マイクロスリープの実例

慢性的な睡眠負債が脳に与える影響

日本人の多くが、日々の忙しさから慢性的な睡眠不足、いわゆる“睡眠負債”を抱えています。

成人の目安となる睡眠時間の長さは、6~8時間です。

しかし、令和元年の「国民健康・栄養調査」の結果によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の者の割合は、男性 37.5%、女性 40.6%と、適正な睡眠時間を確保できていない人の割合が多いことが分かっています。

日本人の1日の平均睡眠時間グラフ | 令和元年「国民健康・栄養調査」の結果

睡眠負債が積み重なると、日中に強い眠気が襲うだけでなく、脳が機能を保てなくなり、強制的にマイクロスリープを引き起こすのです。

マイクロスリープと病気の違い|見分け方のポイント

「意識が飛ぶ=病気では?」と不安に思う方も少なくありません。

実際、以下のようなケースはマイクロスリープ以外の病気の可能性もあるため、専門医の受診をおすすめします。

・立ったまま意識を失い、倒れることがある → てんかん・起立性低血圧など

・数分間の記憶が完全に飛ぶ → 一過性全健忘など

・日中何時間も強い眠気に襲われる → ナルコレプシーなど


一方、マイクロスリープは睡眠不足や生活習慣の乱れが引き金となるため、日常の改善でリスク軽減が可能です。

一瞬意識が飛ぶのを防ぐには?根本的な対策

「眠気を感じたらコーヒーを飲む」「仮眠をとる」。これだけで安心していませんか?

実はこれらの対策は一時しのぎに過ぎず、脳の疲労を根本から解消する方法ではありません。

一瞬の意識喪失=マイクロスリープを防ぐには、『睡眠の質をしっかり高めること』が最も大切です。

ここからは、具体的かつ効果的な3つの対策をお伝えします。

1. 睡眠リズムを整えることが第一歩

毎日同じ時間に寝起きするだけで、脳は深い眠りに入りやすくなり疲労回復が進みます。

反対に、寝る時間や起きる時間がバラバラだと、睡眠の質は落ちてしまいます。

一瞬だけ寝るのを防ぐ方法 | 睡眠リズムを整える

2. 一時しのぎの対策に頼りすぎない

コーヒーやエナジードリンクのカフェインは、眠気を抑える効果はありますが、疲労自体は取れません。

仮眠も効果的ですが、長すぎる昼寝は夜の睡眠に悪影響を与えることも。

つまり、これらは「応急処置」にすぎず、根本的な解決にはならないのです。

一瞬だけ寝るのを防ぐ方法 | 一時しのぎの対策に頼らない

3. 睡眠の質をサポートする栄養素を活用する

メラトニンやメラトニンの原料となるセロトニン、ストレス緩和作用があるとされるGABAなどは、深い眠りを助ける成分として知られています。

忙しくて生活リズムを整えるのが難しい人は、こうした栄養素を上手に取り入れることで、質の高い睡眠を効率よく得ることが可能です。

一瞬だけ寝るのを防ぐ方法 | 睡眠の質をサポートする栄養素を活用する

まとめ|眠気に悩まされる日常を変えるには

眠気やマイクロスリープの根本原因は「睡眠の質」にあります。

睡眠時間が足りていても、深い眠りが取れていなければ脳は疲れたままです。

本当の休息がとれていないと、脳は日中に“強制的に休もう”とします。

それがマイクロスリープという形で現れ、あなたの命を脅かすのです。

日常的に起きているなら、それは身体の危険サイン。

事故や大きなミスを防ぐためには、「睡眠の質を高める」ことが何よりの対策です。

まずは、今の睡眠が「質」まで伴っているか、振り返ることから始めましょう。

睡眠の質を高めて「日中の眠気」に変化を感じたい方はこちら >>詳しく見る

よくある質問 | 一瞬だけ寝る・マイクロスリープに関するQ&A

はい。マイクロスリープは特定の病気ではなく、誰にでも起こり得る自然な生理現象です。特に睡眠不足や疲労が蓄積していると、脳が一時的に眠ってしまいやすくなります。
睡眠の「時間」ではなく「質」が足りていない可能性があります。浅い眠りが続いていると、しっかり寝たつもりでも脳は回復せず、日中に強い眠気やマイクロスリープが起こりやすくなります。
一時的には有効ですが、根本的な解決にはなりません。カフェインの覚醒作用が切れたあとに強い眠気が襲ってくることもあります。睡眠の質を改善することが、最も持続的で安全な対策になります。
忙しい方には、睡眠の質をサポートするサプリメントの活用も一つの方法です。睡眠環境を整えるのが難しい方でも、手軽に取り入れられる点がメリットです。
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