最終更新日:2024.12.20
早く寝ようと思うほど、目が冴えて寝られなくなった経験がありませんか?
そんな眠れない夜におすすめなのが、ツボ押しです。
そこで今回は、即効で眠れる効果的な「快眠のツボ」を紹介します。
押すだけで安眠が期待できるので、眠れない時に試してみてくださいね。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
睡眠栄養指導士
小田 健史
健康食品業界で数々の商品開発や販促に12年以上携わる。
睡眠不足に悩まされ続けた自身の不眠体験から、一念発起して「睡眠栄養指導士」の資格を取得し、自らの知識と経験を基に機能性表示食品に登録された睡眠向上サプリ「睡眠体験」を開発。
現在、睡眠栄養指導士として多くの悩める方々へ睡眠の改善に関する情報を発信中!
<資格>
・一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
睡眠栄養指導士® 中級
パーソナル睡眠アドバイザー®
・特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
健康管理士 一般指導員
目次
ツボは、正式には「経穴(けいけつ)」といいます。
民間医療のイメージが強い「ツボ押し」ですが、実はWHO(世界保健機関)でも医療的効果が認められている、れっきとした治療法の一つです。
東洋医学では、ツボを刺激するとその刺激が全身に張り巡らされている「経絡(けいらく)」に達し、経絡を流れる気や血液などが内臓や筋肉などを巡ることで身体に栄養が届くと考えられています。
ツボを押すと眠くなる理由の一つが、指圧による体温変化です。
ススムーズに眠れるために必要な条件として、深部体温(内臓の温度)の低下があります。
入浴後に眠気を感じるのは、お湯に浸かって上昇した深部体温が低下するためです。
ツボ押しによって深部体温が低下すると考えられる実験結果が報告されています。
ツボ刺激と体温の変化に関する実験
ある実験で指圧の施術前後で体温を測定したところ、施術後は深部体温を示す耳の穴の温度が低下し、身体の表面の温度である手や背中などの温度が上昇していることが認められました(※)。
※菊地真, et al. "指圧および経穴マッサージが体温と身体柔軟性に及ぼす効果." 伝統医療看護連携研究 1.1 (2020): 57-64.
私たちの体は、自律神経によって心拍数や血圧、呼吸、体温などあらゆる機能が自動的に調整されています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、夕方以降は副交感神経が優位になって入眠を促進します。
しかし、ストレスや不規則な生活リズムなどで自律神経が乱れていると、就寝時間になっても交感神経が働いて眠れません。
そんな時にツボを刺激すると、副交感神経が優位になってストレスや緊張が緩和され、入眠しやすい状態になるのです。
質が高い睡眠に欠かせないのが、“睡眠ホルモン”とも呼ばれるメラトニンです。
メラトニンは、セロトニンという神経伝達物質を原料として、夕方以降に生成されます。
ツボの中には、刺激するとセロトニンの分泌を促進するものがあります。
そのため、ツボ押しをするとグッスリ眠れるようになるのです。
セロトニンを増やすにはどうしたらいい?セロトニンの分泌量を増やすコツを知りたい! >>詳しく見る
ツボ押しで大切なのは、指圧の力加減と呼吸です。
「痛気持ちいい」と感じる程度の力で、ゆっくり息を吐きながら押してください。
眠くなるツボを押す時は、ツボを押す前に手を温めましょう。
冷たい手でツボに触れると、目が冴えて安眠効果がなくなってしまいます。
指圧する時間は、基本的には1つのツボにつき5秒程度が目安です。
5~10回程度指圧するようにしましょう。
それでは、眠くなるツボをご紹介します。
不眠に効果的なツボは全身に点在しているため、押しやすい部分から刺激してみましょう。
指で押す以外に使い捨てカイロや湯たんぽで温めたり、足湯や手湯に浸かったりするのもおすすめです。
使い捨てカイロや湯たんぽを使う際は、低温やけどに注意してくださいね。
①完骨(かんこつ)
②安眠(あんみん)
③肩井(けんせい)
④内関(ないかん)
⑤神門(しんもん)
⑥少府(しょうふ)
⑦関元(かんげん)
⑧期門(きもん)
⑨失眠(しつみん)
⑩湧泉(ゆうせん)
今回は、即効で眠れる不眠解消のツボをご紹介しました。
ツボ刺激は道具不要で、気になった時にすぐ刺激できます。
ベッドや布団に入ってもなかなか寝つけない時は、安眠のツボを刺激してみてくださいね。
しかし、眠くなるツボを押しても寝られない人や、日中の活動に支障があるほど強い眠気を感じる人、寝つけない日が週に3日以上あり、かつ1ヶ月以上続いている人は不眠が慢性化している可能性があります。
その場合は、ツボ押しとともに睡眠の質を高めるための生活習慣を実践してみましょう。
また、手間をかけず簡単に睡眠の質を向上させる方法として、良質な眠りをサポートする成分が配合された睡眠サプリを活用するのもおすすめです。
無理なく続けられる方法で、毎日朝までグッスリ熟睡しましょう!
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