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夢を見る理由と、夢がもたらす効果|人はなぜ夢を見るのか?

最終更新日:2023.10.11

夢を見る理由と、夢がもたらす効果|人はなぜ夢を見るのか?

人はなぜ夢を見るのでしょうか?夢は人間が睡眠中に体験する脳の活動の一つです。また人間以外にも、哺乳類の動物はそのほとんどが夢を見ると言われています。

そのメカニズムは現代の科学ではまだ完全には解明されていない部分もありますが、夢を見る理由と私たちにもたらす効果にはさまざまな説があります。

こちらの記事では「夢を見る理由と、夢がもたらす効果」について、睡眠アドバイザーとしての知識を織り交ぜながらお届けいたします。

パーソナル睡眠アドバイザー 健康管理士一般指導員 小田健史

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

睡眠栄養指導士

小田 健史

健康食品業界で数々の商品開発や販促に12年以上携わる。
睡眠不足に悩まされ続けた自身の不眠体験から、一念発起して「睡眠栄養指導士」の資格を取得し、自らの知識と経験を基に機能性表示食品に登録された睡眠向上サプリ「睡眠体験」を開発。
現在、睡眠栄養指導士として多くの悩める方々へ睡眠の改善に関する情報を発信中!

<資格>
一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
 睡眠栄養指導士® 中級
 パーソナル睡眠アドバイザー®
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
 健康管理士 一般指導員

夢を見るタイミング

夢を見るタイミング

睡眠中は、約90分の周期で「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しています。

以前は、眠りが浅くなり脳が活動的になるレム睡眠の時のみに夢を見ていると考えられていましたが、現在ではノンレム睡眠中にも夢を見ていることが明らかになっています(※)。

レム睡眠から目覚めた時は夢の内容を覚えていることも多いのですが、ノンレム睡眠中に見た夢は記憶に残りにくいとされています。

※:Takeuchi, Tomoka, et al. "Intrinsic dreams are not produced without REM sleep mechanisms: evidence through elicitation of sleep onset REM periods." Journal of Sleep Research 10.1 (2001): 43-52.

人はなぜ夢を見るの?夢を見る理由と、夢がもたらす効果

>人はなぜ夢を見るの?夢を見る理由と、夢がもたらす効果

夢には、脳の整理整頓やリフレッシュといった効果をもたらす働きがあるとされています。

脳の整理整頓

睡眠中に脳が「不要な情報を削除し、必要な情報を整理して保存する」という作業をすることが知られており、夢はこの作業の一部として役立つとされています。

夢が既存の記憶を再生することにより、記憶の形成と長期定着を促す役割があるといわれています。

脳のリフレッシュ

睡眠中には、脳が休息を取ることで疲れやストレスを解消するための時間が与えられます。

夢を見ることで、この休息の効果が高まり、身体的・精神的なリフレッシュが促進されると言われています。

潜在意識の表出

夢は、私たちが潜在的に持っている心理的な問題解決のヒントを与えることがあります。

夢には、私たちが意識していない内面的な要素が表れることがあります。例えば不安やストレス、欲求不満などが、夢に反映されることがあります。夢を解釈することで、自分自身が抱えている潜在的な問題に気づくことができます。

創造性や発想力のヒントをもたらす

夢は、私たちが普段経験することのない、奇妙な出来事やシチュエーションを体験する場です。

夢を見ることで、自分自身が普段思いつかないようなアイデアや発想を得ることができます。また、夢に出てくる様々なイメージやシチュエーションを、後に創作活動に活用することもできます。夢を活用することで、創造性や発想力を高めることができるとされています。

嫌な夢を見るのはなぜ?

嫌な夢を見るのはなぜ?

怖い夢を見る、嫌な夢ばかり見て寝た気がしないといった経験がある人も多いと思います。嫌や夢を見るのには精神状態が影響していると考えられます。日常生活と関連した悪夢を見る場合は、ストレスが溜まっているサインかもしれません。

怖い夢や嫌な夢で目が覚めた時は見た夢の内容を覚えていることが多いですが、これもストレスにより眠りが浅いレム睡眠が増えたことが関係しています。

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嫌な夢を頻繁に見る場合は「悪夢障害」の可能性も

夢には記憶の整理整頓という役割もあるため嫌な夢を見るのは一概に悪いこととは言えませんが、極端に悪夢を繰り返して見る事が多くなり、目が覚めたり寝るのが怖くなってしまったりなど睡眠が妨げられ日常生活にも支障をきたすような場合は、「悪無障害」と呼ばれる睡眠障害の1つである可能性もあります。

悪夢障害は子どもに発生することが多く成長とともに少なくなるケースが多いとされる一方で、大人にも見られる症状です。

ストレスへの対処と睡眠の質を改善して深く眠ることが効果的な対策となりますが、長期間改善しない場合はうつ病などの心の病気が関連している可能性がありますので、専門医へ相談することをおすすめします。

良い夢を見るための方法

良い夢を見るための方法

質の良い睡眠をとることは、良い夢を見ることにもつながります。

リラックスした状態で寝る

良い夢を見るためには、まずはリラックスした状態で寝ることが大切です。

睡眠中に身体や心にストレスがかかると、夢の内容にも影響が出る可能性があります。そのため、寝る前にリラックスする習慣を身につけることが重要です。

お風呂に入ったり、ストレッチや瞑想をしたりして、リラックスした状態で眠りにつくようにしましょう。

良い睡眠環境を作る

睡眠の質が夢に影響を与えることが知られています。質を高めるために、快適な睡眠環境を整えましょう。寝室を暗く静かな空間にすることや、快適な温度や湿度に調整することが望ましいです。

睡眠サイクルを整える

睡眠サイクルを整えることも大切です。人間の睡眠は、浅い眠りと深い眠りが交互に繰り返されるサイクルになっています。このサイクルが正常に機能しないと、深い眠りの時間が減ってしまい、夢を見る時間が短くなる可能性があります。

寝る時間や起きる時間を一定にすることで睡眠サイクルが整い、深い眠りに入りやすくなります。より多くのレム睡眠が発生することによって、夢を見やすくなります。

睡眠を妨げるものを避ける

就寝前にはカフェインやアルコールの摂取を控えましょう。

また、就寝前にスマートフォンやパソコンなどの電子機器を使用することも睡眠の妨げとなりますので、なるべく見ないようにしてください。

ポジティブなイメージを持つ

良い夢を見るためには、ポジティブなイメージを持つことも大切です。

マイナス思考の状態で寝ると、夢の内容にも暗いイメージが反映される可能性があります。そのため、就寝前に自分自身に対してポジティブなメッセージを送ることが良い影響をもたらすことがあります。また好きな音楽を聴いたり、自分自身が望む夢をイメージすることもおすすめです。

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良い夢を見るためにも、日頃から睡眠の質を高めましょう

良い夢を見るためにも、日頃から睡眠の質を高めましょう

夢には、私たちの心身に様々な効果を与える可能性があります。良い夢を見るためにも、日頃から睡眠の質を高めるよう心がけましょう。

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