最終更新日:2025.05.16
「気づいたら布団からはみ出ていた」「朝起きると布団がぐちゃぐちゃ」そんなことありませんか?
寝相が悪い、寝返りが多い──それ自体はよくあることですが、もしも「眠っても疲れが取れない」「何度も目が覚める」といった悩みがあるなら、見過ごしてはいけないサインかもしれません。
この記事では、「寝相が悪くなる本当の理由」と「今日からできる改善法」、そして根本的な睡眠の質を整える方法について詳しく解説します。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
睡眠栄養指導士
小田 健史
健康食品業界で数々の商品開発や販促に12年以上携わる。
睡眠不足に悩まされ続けた自身の不眠体験から、一念発起して「睡眠栄養指導士」の資格を取得し、自らの知識と経験を基に機能性表示食品に登録された睡眠向上サプリ「睡眠体験」を開発。
現在、睡眠栄養指導士として多くの悩める方々へ睡眠の改善に関する情報を発信中!
<資格>
・一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
睡眠栄養指導士® 中級
パーソナル睡眠アドバイザー®
・特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
健康管理士 一般指導員
目次
「寝相が悪い」「寝返りが多すぎて眠れない」と悩んでいませんか?
実は、寝返りはただの癖ではなく、健康な睡眠に必要な自然な体の動きです。
このパートでは、寝返りや寝相の意味や、なぜそれが起こるのかを分かりやすく解説します。
誤解されやすい「寝相の悪さ」について、まずは正しい知識を身につけましょう。
まず知っておきたいのは、寝返りそのものは悪いことではないということ。
寝返りには以下のような役割があります。
寝返りの役割
・血流を促進し、体圧を分散させる
・筋肉や関節のこわばりを防ぐ
・体温や寝具内の湿度を調整する
・睡眠中の呼吸や内臓の働きをサポートする
つまり、適度な寝返りは、むしろ“良い睡眠”のために必要な動作なのです。
寝返りや寝相は、体を守り快適に眠るための自然な動きですが、その頻度や激しさが「普通の範囲」を超えると、体からの何らかのサインである可能性があります。
では、具体的にどのような状態が注意すべきサインなのでしょうか。
眠っているはずなのに、夜間に何度も目が覚めてしまう場合は、寝返りの多さが睡眠の質を妨げていることがあります。
頻繁に目が覚めることで深い眠りに入れず、日中の疲れやだるさが残りやすくなります。
十分な睡眠時間を確保しているのに、朝の目覚めがすっきりせず疲労感が残る場合も、寝返りの多さが原因の一つかもしれません。
これは、睡眠中の体の動きが多すぎて休息が十分に取れていない可能性を示しています。
寝ている間に布団や枕が大きくずれていたり、ぐちゃぐちゃに乱れていたりする場合は、寝返りや体の動きが過剰であることの目安になります。
毎朝のようにこの状態が続く場合は、睡眠の質への影響が懸念されます。
寝返りの多さが原因で、眠りが浅くなってしまうと、十分な睡眠時間をとっても熟睡感が得られません。
浅い眠りは、体と脳の休息が不十分となり、健康や集中力にも悪影響を及ぼします。
以上のようなサインがある場合は、単なる「寝相のクセ」とは異なり、睡眠の質や体調に影響を及ぼす可能性が高いため、対策を考える必要があります。
「寝相が悪くなる原因は?」「なぜ寝返りが激しいの?」といった疑問は、多くの人が検索している悩みです。
寝具の環境からストレス、栄養不足、さらには自律神経の乱れまで、寝相の悪化には明確な理由があります。
このパートでは、寝相が悪くなる主な6つの原因を丁寧に掘り下げ、あなたの状態と照らし合わせてチェックできるようにまとめました。
日中のストレスや過緊張状態が続くと、副交感神経(リラックス状態)がうまく働かず、眠っても脳が休まらない状態に陥ります。
結果、体は眠りながらも落ち着かず、頻繁に寝返りを打ってしまいます。
肩こりや腰痛、骨盤の歪みなどがあると、寝ている間も体が安定せず、無意識に寝返りを多く打つようになります。
体の不調が“寝相の悪さ”に表れているケースも少なくありません。
柔らかすぎるマットレスや高すぎる枕は、体に不自然な圧力をかけ、寝返りを多くする原因になります。
また、寝具内の温度や湿度が合わないことも、睡眠の質に悪影響を与えます。
スマホやパソコンのブルーライトは脳を覚醒状態にし、眠りを浅くする原因になります。
浅い眠りでは、寝返りの回数が自然と増えてしまいます。
夕食後~就寝前にコーヒーやお酒を飲む習慣がある人は要注意。
カフェインやアルコールは睡眠の質を下げ、寝返りが増える原因になります。
加齢に伴い、深い眠り(ノンレム睡眠)の時間は減少していきます。
眠りが浅くなると、寝返りも増える傾向があります。
「寝返りが多くて疲れる」「寝相が悪くて家族に迷惑をかけている」。
そんな悩みを抱えている方に向けて、今日から実践できる寝返り・寝相改善の方法を紹介します。
睡眠環境の見直しから体のケア、サプリメントの活用まで、根本から睡眠の質を整える具体的な対策を5つ厳選。
再発防止にもつながる内容ですので、ぜひ取り入れてみてください。
・寝る1時間前はスマホやテレビを控える
・軽いストレッチや深呼吸で副交感神経を優位に
・部屋を暗くして、静かな環境をつくる
こうした“眠る準備”を整えることが、寝返りの多さを防ぐ第一歩になります。
マットレスの硬さや枕の高さは、体格や姿勢によって最適なものが異なります。
寝具が合っていないと、無意識に寝返りで調整しようとするため、睡眠が浅くなります。
自分に合った寝具を選ぶには、専門店でのフィッティングや寝姿勢チェックもおすすめです。
朝起きる時間を一定にし、日中に軽く体を動かすことで、夜間の自然な眠気を促すメラトニン分泌がスムーズになります。
トリプトファン、ビタミンB6、マグネシウムなどは睡眠ホルモンの材料になります。
栄養バランスを意識することで、睡眠の質を底上げすることができます。
寝返りが多く寝相が悪い原因には、睡眠の質の低下が深く関わっています。
そこで、睡眠の質を内側から整えるための習慣として、睡眠サポート成分を含むサプリメントの活用がおすすめです。
特に注目したい成分は、「GABA(ギャバ)」と「ラフマ」です。
GABA(ギャバ)
脳の興奮を抑えリラックス効果を促すアミノ酸の一種です。
ストレスや緊張を和らげ、スムーズに眠りに入るのを助けます。
睡眠中の過剰な動きを抑制し、深い睡眠をサポートする効果が期待されています。
ラフマ(羅布麻)
古くから睡眠改善やストレス緩和に利用されてきた天然ハーブです。
神経の過剰な興奮を鎮め、睡眠の質向上に寄与します。
さらに心身のリラックスを促し、安定した眠りを導く成分として注目されています。
これらの成分を上手に取り入れることで、寝返りの多さや寝相の乱れによる睡眠の質低下を改善しやすくなります。
忙しい現代人にとって、こうした睡眠サポート習慣は健康的な毎日の基盤作りに役立ちます。
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寝相や寝返りは、ただの“寝ぐせ”ではなく、体や脳が休めていないサインであることもあります。
原因を知って対策することで、「眠っても疲れが取れない」を脱却するきっかけになるかもしれません。
まずは生活習慣や寝具を見直しつつ、内側からも眠りを整える工夫を取り入れてみませんか。