最終更新日:2024.12.05
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、寝ても疲れがとれない…。
そんな症状がある人は、睡眠の質が低下しているかもしれません。
そこで今回は、睡眠の質を上げる快眠グッズをご紹介します。
心地良い眠りをサポートしてくれる安眠グッズを活用して、睡眠の質を高めましょう!
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
睡眠栄養指導士
横尾 奈都
眠りのお悩みは人それぞれです。仕事や趣味を充実させるために、もっと睡眠のパフォーマンスを上げたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
睡眠には多くの要因が絡んでいますので、このやり方が万人にとって正解だ!というものはありません。さまざまな情報からあなたに合うもの、可能性があることを見つけていただくお手伝いができれば幸いです。
<資格>
・一般社団法人 睡眠栄養指導士協会
睡眠栄養指導士® 中級
パーソナル睡眠アドバイザー®
・特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
健康管理士 一般指導員
目次
睡眠の質には、明確な基準があるわけではありません。
しかし、厚生労働省が公表した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、「睡眠の量(睡眠時間)と睡眠の質(睡眠休養感)が十分に確保されていること」で担保されると述べられています。
たとえ長時間眠ったとしても目覚めた時に休養感がなく、疲労感や倦怠感がある場合には、質が高い睡眠を得られたとはいえないでしょう。
必要な睡眠時間の長さは個人によって違いますが、米国睡眠医学会(American Academy of Sleep Medicine)は、成人は7時間以上、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間眠ることを推奨しています。
高齢者においては、布団やベッドの中で8時間以上過ごすことが健康リスクとなるため、8時間以内で必要な睡眠時間を確保するように薦めています。
睡眠の質が低下して睡眠不足が続くと、心身に様々な影響が表れます。
睡眠不足による影響は、すぐに症状として表面化するものばかりではありません。
じわじわと健康を蝕み、生活習慣病をはじめとした疾患を発症している可能性もあるのです。
慢性的な睡眠不足が発症要因になる代表的な症状・疾患
・日中の眠気や倦怠感
・頭痛
・情緒不安定
・うつ病
・肥満、高血圧、2型糖尿病、心疾患、脳血管障害の発症リスク上昇
逆に、病気が原因で睡眠の質が低下している場合もあります。
眠りの質を悪くする可能性が高い疾患として、下記の病気が挙げられます。
慢性的な睡眠不足が発症要因になる代表的な症状・疾患
・不眠症
・睡眠時無呼吸症候群
・むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
・概日リズム睡眠・覚醒障害
それでは、睡眠の質を高めるのに役立つ快眠グッズをご紹介します。
上手に活用して上質な眠りを手に入れましょう!
ぬいぐるみなどの柔らかいモノと接触すると、心理的ストレス緩和作用があるオキシトシンというホルモンが脳内で分泌されます(※1)。
オキシトシンはスキンシップやマッサージ、ハグといった人との触れ合いによっても分泌され、副交感神経を優位にします(※2)。
就寝時刻に副交感神経が優位であることは、良質な睡眠に欠かせないポイントです。
寝る前に抱き枕でリラックス感を得て、眠りの質を高めましょう。
【おすすめの抱き枕】
アイリスオーヤマ
シンカーシャーリング抱き枕81286
ふわふわの触感で思わず頬ずりしたくなる「フランネル生地」と、綿100%でさらさらとした手触りの「シンカーシャーリング」生地の2種類から選べる抱き枕です。
クッション性に富んだボリュームたっぷりの形状で、抱き心地抜群!全身で抱きしめて、心地良く眠りにつけます。
目の周辺の血行を良くしてスマホやパソコンによる眼精疲労を和らげてくれる、アイピロー。
目元が温まると副交感神経が優位になり、寝つきもスムーズになります。
また、ラベンダーやゆずなどの香りを楽しめるアイマスクやアイピローなら、より深いリラックス感を与えてくれるでしょう。
【おすすめのホットアイマスク】
Kao
めぐりズム 蒸気でホットアイマスク ラベンダーの香り
1枚当たり約100円と、コスパの良さも魅力的な「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」。
約40℃の温かい蒸気が目元を約20分間包み込んで、目と目元の緊張をほぐします。肌触りも優しいので、そのまま眠ってしまってもOKです。
睡眠環境を整えることが、睡眠の質を上げることにつながります。
睡眠の質を高めるためには、睡眠環境を整えることも大切です。
寝室や寝具にシュッとひと吹きするだけで、優しい香りに包まれて安眠できます。
眠る前に色々と考えて寝つけなくなることが多い人は、お気に入りの香りでリラックスして眠りましょう。
【おすすめのアロマスプレー】
日本香堂
アンミング ボタニカル リネンミスト
線香や仏具でおなじみの日本香堂による“眠り”をテーマにしたアロマブランド「anming(アンミング)」。眠りと目覚めに心地良い香りのアイテムが展開されています。
「アンミング ボタニカル リネンミスト」は、バレンシアオレンジオイルやヒノキオイル、サンダルウッドオイルなどリラックス感をもたらす香りの植物精油を100%使用したリネンミストです。枕やカーテンなどに1~2回スプレーすると、自然の恵みが感じられる豊かな香りが広がります。
周囲からの雑音が入りやすい部屋が寝室である場合、眠りの質が悪くなりがちです。周囲の音が気になって眠れない時のために、耳栓を用意しておくと安心です。
【おすすめの耳栓】
小林製薬
ナイトミン 耳ほぐタイム
ほんのり温かい発熱体の入った耳栓が、周囲の音をシャットアウト。約40℃の温度が20分間続きます。耳は自律神経が集まる部分であり、温めることで副交感神経が優位になりやすくなります。
※1:林里奈, and 加藤昇平. "短期的なふれあいにおけるロボット介在活動とぬいぐるみ介在活動のストレス緩和効果の比較." 計測自動制御学会論文集 55.1 (2019): 2-7.
※2: 山口創. "皮膚感覚と脳." 日本東洋医学系物理療法学会誌 42.2 (2017): 9-16.
今回は、睡眠の質を高めるのに役立つ快眠グッズをご紹介しました。
良質な眠りを得るためには、就寝時に副交感神経が優位になっていることが大切です。
自律神経は生活習慣やストレスの蓄積などで、すぐに乱れてしまいます。
自律神経が乱れると睡眠の質が低下するだけでなく、腸内環境の悪化を招いて便秘しやすくなる可能性が高くなります。
熟眠感を得られていない人や、日中に強い眠気を感じて仕事や作業、勉強に集中できない人は、ご紹介したグッズを活用してみませんか。
最後に、睡眠の質を高めるために実践したい生活習慣をご紹介します。
眠りの質を高める生活習慣
睡眠時間は、人生の中でも大きなウエイトを占める大切な時間です。
快眠グッズと眠りに良い生活習慣の実践で、睡眠の質を向上させて健康的な毎日を送りましょう!
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